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シトロエン DS DAY

シトロエンの公式イベント、DS DAYが、東京・芝の増上寺で5月30日に開催されました。その様子の報告です。



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増上寺は江戸時代、徳川将軍家の菩提寺でした。この三門(三解脱門)は元和八年(1622年)建造だそうです。ちょうど背後が東京タワーで、高層のオフィスビルに囲まれており、このエキゾチックな場所が選ばれたところに、シトロエンのDSブランドらしさを感じます。

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三門をくぐると正面に本堂、傍らには東京タワー。そして本堂前にはシトロエン車が3台。本堂の右奥に将軍家墓所があります。

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当日はDSライン各車のオーナーをはじめ、シトロエン・ユーザーが集まりました。来場のクルマはこの門から入りました。

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展示用の車両も含めて、DS ラインが大集合。これ自体ちょっとエキゾチックな光景でした。イベントの正式名称は、「"DS DAY" Holiday Morning Meeting in 増上寺」だったようですが、土曜日の朝(午前中)の開催でした。

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フロントのメッキ調のサーベルラインが特徴的なDS5が一列に。

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やはり多かったのはDS3。カラフルです。

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後のタワーが茶色なら、エッフェル塔でしたが‥・。このDS4はレンズの歪みが出ていますが、ボディサイドの独特なプレスラインの彫り込みが、光の加減でよくわかります。

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本堂では交通安全祈願が厳かに行なわれました。

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本堂前の3台は、特別限定車のDS Faubourg Addict(フォーブール・アディクト)。(今回限定発売されたのは、DS3とDS4)。パープルのボディカラーが本堂建物の色とちょっと似ていました。車名は、パリのフォーブール・サントノレ通りからひいています。ルーフなどはDS特有の高級カバンを思わすモノグラム模様ですが、フォーブール・サントノレは、有名ブランド店が華麗に軒を連ねる通りで、そこではエキゾチックなDSラインもごくふつうに見えそうです。

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当日はトークショーも行なわれました。まだ5月で、午前中の開催というのにたいへんな暑さでした。

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境内の会場では、グッズ販売のコーナーもあったほか、移動式のカフェなども出店していました。東京タワー、増上寺本堂、(その右の)東京プリンスホテル、という背景が、2CVによくマッチして見えます。

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2CVのカフェのお店の"正面"はこんな感じでした。

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VWのトランスポーターと並んで移動販売用バンの象徴的存在のHトラック。

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拙著の販売コーナーも設けていただきました‥・。

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最後に。本家フランスのパリには、DS WORLDというDSラインの旗艦ショップがあります。これはエッフェル塔に掲げられたその電飾です。次回DS DAYが、たとえばスカイツリーを擁する浅草の浅草寺で開催されたりしたら、フランス人もなにくそ、と思うかもしれません‥・。


(レポート・写真:武田 隆)


リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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