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新型フォルクスワーゲン・ゴルフの発表会

フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社は、新型ゴルフの発表会を、東京・代々木の第一体育館で行ないました。会場には歴代ゴルフの各モデルが多数展示されたほか、フォルクスワーゲン・グループ全体のデザインを統括するワルター・デ・シルヴァ氏と、初代ゴルフをデザインしたジョルジェット・ジウジアーロ氏が来日し、トークショーが行なわれました。

(5月20日・東京 代々木競技場第一体育館)


今回の新型ゴルフは、ゴルフの7世代目に相当。ゴルフは、1974年に初登場以来、今回のメーカーの発表によると現在、累計生産2900万台を超えており、日本への輸入も、今までに57万3000台になるとのことです。世界的な重要車種であるうえ、日本市場においても長年、輸入車としてベストセラーであり続ける存在で、日本でも発表会そのものが、大がかりで、見応えがありました。


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会場は、国立代々木競技場の第一体育館でした。1964年の東京オリンピックのときに、建築家の丹下健三氏が設計して建設されたものです。このあと発表会のトークセッションで、壇上に上がって紹介されたジウジアーロ氏が、開口一番、丹下氏のデザインした、会場の建造物がすばらしいと言っていました。


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会場入口には、歴代ゴルフが整然と並べられていました。先頭の赤いクルマは、ジウジアーロによるデザインの初代ゴルフですが、今ではなかなか街中で見られない貴重なクルマです。残念ながら雨だったので、じっくり見ることができない感じでしたが・・・。


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しかし会場内には、さらに数セット、歴代ゴルフが用意されていました。それにしても天井のカーブを見ても、この建物は、1960年代当時、相当こだわったデザインの建築だったことがうかがえます。当日は、デザインや美術系学校の学生さんが、観客席に招待されていました。


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アリーナのフロアに降りると、歴代ゴルフのデザインスケッチが、来場者を迎えます。ちなみにこの幕の裏側は、歴代モデルのリアビューになっています。


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新型ゴルフ7は、アリーナに数台展示されているほか、メインのステージに置かれていました。その両翼に、また歴代ゴルフが左右3台ずつ、合計6台置かれています。写真は、手前からゴルフ6、5、4で、ステージの上の7のすぐ向こうが初代ゴルフ1、さらにゴルフ2、3という順番で置かれていました。この配置の順番は、やはり考えられているのではないかと、推測しました。メインの7の両サイドは、1と4が固めていますが、1はゴルフ・デザインの原器であるし、4は実は、ゴルフのデザイン重視の姿勢を、再確認したモデルで、当時、バウハウス的、などともいわれましたが、ゴルフ1を強く意識してデザインされたといわれています。今回の7は、全面モデルチェンジでありつつ、6の路線をさらに極めたような印象です。その6の路線とは、ひとつには1のデザイン哲学を尊重することであり、ワルター・デ・シルヴァの指導のもとに、ゴルフ1に通じるシンプルさを重視するデザイン路線が強化されたのでした。


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ゴルフ7です。一見、先代のゴルフ6と違いがわかりにくいかもしれませんが、デザインは、あきらかに進化しています。7は、デザインには絶対的な自信、こだわりをもってつくったのではないかと感じられます。だからこそこのような発表会も催されているのだと思えます。


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プレゼンテーションが始まりました。パフォーマンスをしたモデルさんをバックに、庄司茂社長が新型ゴルフ7を紹介します。そのモデルさんの佇まいは、ゴルフ・デザインの一部としての役を負っているのだと思われます。好ましく、素朴さを守っているところが、やはりピープルズカー(ドイツ語でいうところの"フォルクスワーゲン")なのだと、思います。


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庄司社長のプレゼンテーションで、ゴルフとはなにか、ということが説明されます。歴代モデルのデザイン画を並べただけでも、ゴルフが、連続性のある進化を重視していることがわかります。特別なクルマとして、40年間トップランナーであり続けている理由は、「ゴルフがゴルフであることを、頑に守り続けていること、そして同時に、常に絶え間ない革新を続けてきたことにほかなりません。つまり、伝統と革新がゴルフの神髄なのです」、とのことです。歴代モデルを前にして、かけ値なしの言葉だと思います。


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1974年に登場して以来、ゴルフは特別なクルマとして世界で認められて、コンパクトカーのベンチマーク的存在であり続け、"コンパクトカーの世界標準"、 "クラスレス"、 "ゴルフクラス"などの言葉で呼ばれてきました。「いつも、時代をリードする明確な開発コンセプトを持ち、伝統と革新が支える最高のピープルズカー、最高の実用車として世界中の人々に愛される。それがゴルフなのです」。これも、かけ値なしの説得力のある言葉と思います。


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フォルクスワーゲン・ブランド研究開発取締役の、ドクター・ウルリヒ・ハッケンベルクが、ゴルフについて語るビデオが流れました。ハッケンベルク博士は、アーヘン大学で自動車工学の博士号を取得したそうですが、大学に入ってまもなくの1972年、初代ゴルフ誕生の2年前にウォルフスブルクのフォルクスワーゲンに研修でやってきて、そこでカバーをかけて置かれていたクルマを、こっそりカバーをめくって覗き見したそうです。アクスルの位置で、これが噂の新型車だと、確信したそうですが、ちなみに、初代ゴルフは横置きエンジン前輪駆動を採用したことが、トピックスでした。そこから、ゴルフとの付き合いが始まったとのことですが、ウォルフスブルクのエンジニアとして、ゴルフが最高のクルマであるよう、強いをこだわり、深い思いをもって、開発に従事しているようです。ピアノの調べが微かに混ざる、情緒的な音楽が流れる映像でした。


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続いて、新型ゴルフの具体的な中身についての紹介が、始まります。新しくなったことが、4点にまとめられますが、とくに、今回のモデルチェンジが全面刷新になった要の部分である、シャシーが注目であり、いわゆるプラットフォームのシステムが新しくなりました。VWグループの各モデルで、広く共有される「MQB」と呼ばれる横置きエンジンを採用するモデル用のシステムを、今回、新型ゴルフは、採用しました。「MQB」は、「モジュラー・トランスバース・マトリックス」のドイツ語略です。写真でわかるとおり、シャシーを真横から見て、オレンジ文字で「uniform」と書かれた部分、エンジン駆動系部分の設計が「MQB」の全モデルで共通となり、その前後の白文字の「variable」と書かれた部分を、モデルによってフレキシブルに組み合せを変えて、さまざまなホイールベースや、車型に対応させます。コンポーネンツのモジュラー化を推進して、生産効率、開発効率を向上させるもので、計画では、2018年までに世界各地の工場で生産される年間約400万台が、「MQB」によってつくられる予定とのことです。


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新しさの「1」はパワートレインです。従来から採用されていたTSIエンジンは、ブロックがアルミになるなど、軽量化をはじめとして、燃費低減、高効率化の進化が見られます。とくに、新たに気筒休止システムが加わったことが注目です。この気筒休止は1.4TSIで採用されており、「アクティブシリンダーマネジメント(ACT)」と呼ばれます。また、日本導入の全モデルで、Start/Stop(アイドルストップ)システムと、ブレーキエネルギー回生システムを採用しています。


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新しさの「3」は先進安全装備です。上の図は先進安全装備の一例、「プリクラッシュブレーキシステム」の「Front Assist Plus」です。レーダーで前方を検知して、危険を察知すると、ドライバーに警告を発するなどして対応し、万一のときには自動的にブレーキをかけます。このシステムの機構のひとつとして、今回、車速30km/h以下で作動する「シティエマージェンシーブレーキ」が、初めてゴルフに採用されました。


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上の図は、「マルチコリジョンブレーキシステム」です。万一、衝突事故にあったときに、即座にクルマに自動的にブレーキをかけて、慣性エネルギーを減少させ、対向車線にはみ出すなどの二次被害を防ぐようにするシステムです。


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「4」の快適装備の一例として、「ドライビングプロファイル機能」は、通常の「ノーマル」のほか、「エコ」、「スポーツ」、「インディビジュアル」のモードを、状況に合わせて選択可能です。エンジンやシフトのプログラムのほか、エアコンの作動、コーナリングライトの作動条件などの各機能の設定を、最適化させることができます。


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新型ゴルフのグレード設定です。トレンドラインとコンフォートラインが1.2リッター、ハイラインが1.4リッターとなります。1.2リッターTSI搭載モデルでは、21.0km/リッターの燃費(JC08モード)を達成しています。


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導入される3モデルの価格設定です。従来モデル(発表時)よりも価格が下げられています。円安の状況のなかで、目をひきますが、輸入車を中心としたこのクラスでの競争があることも、想像されます。


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お待ちかねの、デザイナーの登場です。フォルクスワーゲン・グループ全体のデザインを統括するワルター・デ・シルヴァ氏が、新型ゴルフのデザインを、実車で示しながら解説しました。おそらくゴルフの専任の担当者は別にいるわけですが、フォルクスワーゲンの最重要車種として、ゴルフは、デ・シルヴァ氏の目が、かなりダイレクトに注がれたのではないかとも思われます。


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ゴルフ7の解説の後、巨匠ことジョルジェット・ジウジアーロ氏が壇上に登場しました。奥にはゴルフ1が見えています。デ・シルヴァ氏は、イタリア人デザイナーの誇りというべきか、イタリア語でずっと話していましたが、ジウジアーロ氏を紹介するとき、「ジョルジェット・ジュジャーロ」、もしくは「ジュッジャーロ」と言ったように聞こえました。日本では、「ジウジアーロ」の表記が、長年親しまれていて、いっぽう「ジュジャーロ」の表記もあります。「ジュジャーロ」がイタリア語に近いのではないかとも思いますが、聞こえたかぎりでは、華々しくいうときは、「ジュ」で1回とめて、「ジャー」を高々と伸ばしていたように聞こえたので、「ジウジアーロ」もアクセント次第ではそうかけ離れていないようにも思えます。「ラマエストロジョルジェットジュ・ジャーロ」と読むと、イタリア語らしいかもしれません。それはともかく、たった今まで並んで座っていた2人が、壇上で劇的な握手をかわします。


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握手をしたあとも、ドラマチックな挨拶がさらに続きます。ドイツ人では、こうはならないかもしれません。このイタリア人2人が関わったゴルフは、誤解をおそれずにいえば、並のドイツ車ではありえないのでしょう。ただ、この2人も並のイタリア人ではない、というのもたしかです。


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そこへ、トークセッションの司会役を務める和田智氏が加わります。和田氏は、アウディ在籍時代に、デ・シルヴァ氏の下で仕事をしていたわけですが、ここでまた挨拶セッションがひとしきり入ります。ちなみに、3人が座るための椅子も、しかるべきデザインのものなのではないかと思えました。


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和田氏の、ジウジアーロ氏との挨拶では、このような握手になっていました。和田氏は10年以上アウディに在籍して優れた実績のあるデザイナーですが、ジウジアーロ氏というのは、やはり本当に巨匠であるようです。


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当日は、デザイン学校の学生さんが招待されていることもあり、3人の話は、デザインの心得のような話になりました。ゴルフのデザイン作業に関する具体的な昔話があまりないのが、少し残念ではありましたが、ただ、デザイン一般論を述べているようでいて、実はゴルフのデザイン哲学が語られていたのだとも思えます。ジウジアーロ氏曰く、ゴルフのデザインは、家族が継続するのとよく似ていて、デザインがだんだんと熟成されて、進化し、さらにそれに愛情をもつようになる。アヴァンギャルドなものをつくりたいのはわかるが、長くは続かない。エンジニアと共同でデザインをしていくべきだ・・・。デ・シルヴァ氏は、非常に高い品質のものを、皆さんに乗ってもらうためのクルマ、それがゴルフだ、と言います。いっぽう和田氏によると、デ・シルヴァ氏の下で学んだのは、ほんのちょっとラインが違うだけでも、まったく違うものになる、ということだそうです。まさにその繊細さは、新型ゴルフでも発揮されていると思われます。


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ジウジアーロ氏は、機能性を重視すること、適正なコストを守ること、芸術性も大事だが、コストを考えなくてはならない、など、工業デザインの基本的姿勢ともいえることを説きました。自我を出して人と違ったものをつくりたいと思っても、それを機能性と結びつけてつくる必要がある、新しく形を変えることは簡単でも、音楽のように平均のバランスがとれている必要がある。きちんと計画されてつくった街は美しい・・・。工業デザイン、モダンデザインの巨匠の口から発せられると、説得力が違います。いっぽうジウジアーロ氏は、売れることも重要だが、それで美しさが損なわれてはいけない、自分の心の中を見ることが重要だとも言っていました。デ・シルヴァ氏の言葉も印象的でした。倫理に従っていけば、いいものができる。トレンドを追ってはいけない、というのです。デ・シルヴァ氏の個人的な哲学なのか、それともフォルクスワーゲンのデザインのトップとしての発言なのか、ゴルフという実物を前にすると、こういう言葉が重みをもって響いてきます。


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トークセッションが終わって、最後に、撮影のセッションとなりました。居並ぶ報道陣のカメラのリクエストにさまざま応えた後、さあもういいだろう終わりだ、というような感じでジェスチャーをして、しきっていたのは、デ・シルヴァ氏でした。


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バックのスクリーンに映し出されたスケッチは、デ・シルヴァ氏が描いたもので、2012年9月と日付が入っています。プロの自動車デザイナーは、間違いなく自動車のデッサンを描くのが最もうまい人々です。デ・シルヴァ氏は、今や管理職の地位にありながら、日々、無数のデッサンを描き続けているそうで、そのうまさ、美への執着を見ると、ゴルフのような高品質のデザインが生まれてくるのも納得がゆきます。当日、デ・シルヴァ氏のスケッチを集めたすばらしい画集が配られましたが、Electaという出版社から発売されているので、興味があれば一見の価値ありです。


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巨匠の2ショットです。トークショーでは、司会の和田氏が、事前の打ち合わせにないことだけど、と言って、最も影響を受けたクルマを正直に言って下さいという質問をしました。そこでの答は、2人とも1955年発表の、シトロエンDS19でした。ジウジアーロ氏の答はちょっと意外でもありましたが、DS19を特別視するデザイナーさんは非常に多く、デ・シルヴァ氏は、以前からDS19のことを言っているように見受けられました。ただ、この場でそういうことが披露されるというのは、ひどくうがって見れば、ゴルフも、それに負けないくらい、こだわってデザインしているのですよ、ということの表明に、結果的にはなっているのかもしれません。DS19とゴルフは、まったく違う傾向のデザインですが、工業デザインの見本的存在で、エモーショナルというよりは知的なデザインである、ということでは共通するところがあるのかもしれません。


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新型ゴルフのヘッドランプまわり。ボンネットのプレスラインを見ても、非常にシャープで、製造技術の高さがうかがえます。精緻に折り目を表現できるプレスラインのその線を、美的観点から吟味して、正確な線をひいているのだという、デザイナーの言葉がよくわかります。


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ちょっと写真の色の調子がおかしくなっていますが、新型ゴルフの内装です。インストルメント・パネルとセンターコンソールまでのパネルが7代目ゴルフで初めて、一体型になり、「コクピット感」を高めました。そのパネル全体がいわゆるピアノブラックと呼ばれる艶のあるブラックの仕上げになったのも目立つ変化です。流行を追うわけではないが、時代を見ながら変化するのがゴルフであるわけです。


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会場の一角にはパネル展示がありました。初代ゴルフの誕生についてのストーリーです。写真の3台は、白が生産型ゴルフで、赤いクルマはフォルクスワーゲンが当時試作したもの、淡い緑のクルマはポルシェ社で開発されて、市販化直前まで行ったモデルです。


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こちらは、歴代ゴルフのデザインスケッチや試作モデルを集めたパネル。初めて見るようなものもいくつか含まれていました。ゴルフ6だけ試作車の写真がありませんが、ゴルフ6はワルター・デ・シルヴァ氏がデザインのトップに就任してすぐ、市販化直前でデザイン変更されたことが知られています。少なくとも当面は、その前になされていたはずのデザイン案は、公開されないのかもしれません。


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ゴルフ1の太刀持ちと露払いのごとく、ゴルフ6とゴルフ7が向かい合っています。大きさだけいえば、ゴルフ1は序の口で、ゴルフ6と7が、横綱の感じです。6と7は、こうして露出オーバーで細部がとんでいる写真ではよく似ているように見えますが、それでもやはりライトの形状などが違っており、新型ゴルフ7のほうが、よりシャープな直線基調であることがわかります。


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手前がゴルフ3、奥がゴルフ2。ステージ上の水色のゴルフ7の、脇に並んだクルマです。傍らの人は、一般の人(?)のように見えますが、先ほどのパフォーマンスで壇上に上がったモデルさんです。この"ふつうさ"が、ゴルフが守る世界観であるように思えます。


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手前の3台は、右からゴルフ1、ゴルフ2、ゴルフ5です。ゴルフ2からは、かなり多くが日本に輸入され、ゴルフ2はときどきまだ見ることがあります。会場の古いモデルは、オーナーさんの協力で展示されたものでした。


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希少なゴルフ1を間近で観察できる機会はなかなかありません。数えてみると、当日、7台が展示されていたようです。


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この行列は、一番手前がゴルフ7で、その前へ向かって、ゴルフ6、ゴルフ4、ゴルフ1とあり、右のクルマはゴルフ5です。レンズの歪曲収差もあるかもしれませんが、ゴルフ7は、ゴルフ6よりもリアビューのプロポーションが、だいぶスマートになったように感じます。ただ、ボディ基本骨格は6と5が共通ですが、基本的には6で確立されたデザイン路線を7も受け継いでいる印象です。5はかなり丸いということでは、歴代ゴルフの中でユニークな存在だと、7が出た今でははっきりいえるかもしれません。連続して進化するゴルフも、常に悩み、考えながら進路を決めているわけです。ゴルフの前に道はない、ゴルフの後ろに道はできる・・・、ということでしょうか。その道は、単純にまっすぐではないようです。


(レポート・写真:武田 隆)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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