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ホンダ・フィットシャトル/フィットシャトルハイブリッド、デビュー!

ホンダは、東日本大震災を受けて発売が延期されていたワゴンタイプの新型コンパクトカー「フィットシャトル/フィットシャトルハイブリッド」の販売を開始しました(6月16日・ホンダ青山本社)。

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フィットシャトルハイブリッドとホンダの伊東孝紳社長。フィットが持つアクティブなイメージを生かしつつ、伸びやかでゆとりのあるワゴンスタイルを実現しています。


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フィットシャトル(上)/同ハイブリッド(下)のインテリアには、質感の高い表皮素材と随所にメッキパーツや塗装パーツが採用されています。


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センタータンクレイアウトなどが実現した低床化技術で、ガソリン車・ハイブリッド車ともに500リットル以上のラゲッジルームを確保。便利なラゲッジルームアンダーボックスも採用されています。


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後部中央席には、このクラスの国産車ではめずらしい中央席ヘッドレスト&3点式シートベルトが採用されています。


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ミドルクラス車と同様のシートフレームを採用して上質な乗り心地を目指したというフロントシートには、サイドサポート部にグランスムースと呼ばれるやわらかい質感のレザー調素材が使われています。


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1.3リッターエンジン+IMAのハイブリッドシステムはトータルで、最大出力72kW[98PS]/5,800rpm、最大トルク167Nm[17.0kgm]/1,000から1,500rpmを発揮。10・15モード燃費は、30.0km/Lを実現しています。


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ノーマル車のフィット同様の燃費を実現するため、新パターンのピストンコーティング(1.5リッター車。ハイブリッドでは採用済み)やテフロン加工が施されたクランクシャフトオイルシールをはじめ、ブレーキ回転抵抗低減、空気抵抗低減、ハイブリッドシステム制御の高効率化などが実施されています。


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ガソリン車に搭載される1.5リッターエンジンは、最高出力88kW
[120PS]/6,600rpm,最大トルク145Nm[14.8kgm]/4,800rpmを発揮。10・15モード燃費は20km/Lです。


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ホンダ製ハイブリッドカー初となる助手席回転シート車。もちろんガソリンエンジン車にも用意されています。価格(消費税込み)は1,829,550から2,340,300円です。


フィットゆずりの走行性能と環境性能にステーションワゴンの使い勝手をプラスしたフィットシャトルシリーズ。生産を狭山製作所から鈴鹿製作所に移管するなど,生産を早めるために最大限の努力がなされています。発売日時点の予約台数は7000台ですが、ハイブリッドカーとしてのライバルであるプリウスαは、すでに大量のバックオーダーを抱えています。ハイブリッドカーのワゴンタイプを検討している方は、こちらも選択肢に加えてはいかがでしょうか。

価格(消費税込み)は1,610,000から2,330,000円です。

(レポート・写真:小堀 和則)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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