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マツダ・デミオに待望のスカイアクティブテクノロジーが搭載

マツダのコンパクトカーであるデミオがマイナーチェンジを受け、待望のスカイアクティブテクノロジーが搭載されたグレードも6月30日から発売されます。今回は、その技術が搭載された「13-SKYACTIV」を紹介します。(6月9日・マツダR&Dセンター)

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5ポイントグリルのスポーティなファミリーフェイスを採用するとともに、アンダーカバーやリアルーフスポイラーなどが装着され、Cd値=0.29が実現されています。

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1.3リッターのスカイアクティブGエンジンは、6噴口マルチホールインジェクターによる直噴システム、冷却損失を改善するキャビティ付きピストン、クールドEGR、吸気超遅閉じでミラーサイクルを実現する電動吸気を含むデュアルS-VT(可変バルブタイミング機構)、各部フリクションロスの改善などの技術と14.0という高圧縮比化、さらにマツダ独自のアイドリングストップシステム「i-STOP」が組み合わされることで、10・15モード燃費で30.0km/lというガソリン車トップレベルの低燃費を実現しています。最高出力は62kW/5400rpm、最大トルクは112Nm/4000rpmです。

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アイドリングストップ車専用バッテリーが搭載されていますが、従来のi-stop搭載車のようにサブバッテリーは搭載されていません。

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欧州コンパクトカーのような上質な室内を目指したというインテリア。シートバックには、デルタ工業のネットシートが採用されています。

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乗員に快適で、ドライバーが運転を楽しみながら燃費のよい運転をサポートする「i-DM(インテリジェントドライブマスター)」。ドライバーのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作や車速の変化を検知し、メーター内のディスプレイにランプ色とゲージの点灯で、リアルタイムに運転操作に対する判定を表示。運転終了後には、運転操作に対するスコアとアドバイス、ドライブごとのスコアを元に運転スキルのレベルを示す3段階のステージを表示。そのステージが1上がることで、運転スキルの上達が実感できます。

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1本で約1kgの軽量化を実現した14インチアルミホイール。見た目もスポーティ。


ガソリンエンジン車でリッターあたり30.0kmという世界でもトップレベルの低燃費性能が特徴のデミオ「13-SKYACTIV」。極力アクセルを踏ませないなどのやみくもに低燃費を目指したのではなく、クルマとしての完成度を高め、ドライバーの運転技術をカバーすることによって、より効率のよいスムーズな走りが楽しめて、結果的に低燃費走行につながるといったクルマづくりがなされていると思います。これもマツダが主張するZOOM−ZOOMコンセプトの一環なのではないでしょうか。

価格(税込み)は、140万円となっています。

(レポート・写真:小堀 和則)

リポーターについて

武田 隆(たけだ・たかし)

1966年東京生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科中退。出版社アルバイトなどを経て、自動車を主体にしたフリーライターとして活動。モンテカルロラリーなどの国内外モータースポーツを多く取材し、「自動車アーカイヴ・シリーズ」(二玄社)の「80年代フランス車篇」などの本文執筆も担当した。現在は世界のクルマの文明史、技術史、デザイン史を主要なテーマにしている。著書に『水平対向エンジン車の系譜』 『世界と日本のFF車の歴史』『フォルクスワーゲン ゴルフ そのルーツと変遷』『シトロエンの一世紀 革新性の追求』(いずれもグランプリ出版)がある。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。

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